看護師チーム

新人訪問看護師の半年間

ミロク訪問看護ステーションの看護師、吉川です。
「新人訪問看護師の半年後」をテーマに、私自身を振り返っていきたいと思います。

①なぜ訪問看護で働こうと思ったのか

まずはかるく自己紹介をさせていただきます。

☆20代前半
☆病棟経験1年未満(脳外科、整形外科)

中学生の頃までさかのぼりますが、当時親戚が訪問看護を利用していたことがあり、
私の中での看護のイメージは在宅看護でした。
看護学生になり様々な臨床実習を経験したなかでも、在宅看護分野は特に興味がありました。
病棟勤務していた頃、様々な疾患を抱え家に帰りたくても帰れず、
長期入院を余儀なくされた患者さんも多くいらっしゃいました。
疾患やその治療に注目した介入だけでなく、
利用者さんやご家族の生活や人生に寄り添う看護をしたいと考えるようになり、
転職活動を始めました。
そして、縁あって2022年8月よりミロク訪問看護ステーションで常勤看護師として働くこととなりました。

➁実際に働いてみて最初苦労したことは?
夏に入職したことを後悔するくらい、体力勝負だったことです。
ミロク訪問看護ステーションでは足立区全域を訪問範囲としており、
自転車での訪問が基本です。お宅によっては片道30分かけて訪問することもあります。
元々体力にまったく自信がなかった私ですが、日々の訪問で20kmほど自転車を漕ぎ、
半年で下肢筋力増加と夏でもへばらない強靭な身体を手に入れました。

③この半年間で乗り越えてきたもの
入職当初は管理者をはじめ、先輩看護師が1人の利用者さん毎に2〜3回ほど訪問同行をしてもらい、
単独訪問へ向けて不安や看護技術に不備がないようフォローしていただきました。
自分にとって最初に難しさを感じたのは状態変化時のアセスメント力不足でした。
先輩方の考えや実際の対応を見て同行時にしっかり学ぶことを意識して取り組みました。
入社したばかりという事もあり、事務所待機の時間もあった為、
訪問から戻ってきた先輩看護師が気にして声をかけてくれるので、
今の自分が不安に思っている事や不足しているものについて相談が出来る時間を
とってもらえたのはとても助かるなと感じました。
訪問看護師になって半年が経ち、自分自身の成長を見てもらえたのか、
ターミナルの利用者さんに関わらせてもらえる機会を増やしてもらえてきました。
疼痛コントロールや緩和的な看護もほぼ初めての事でしたし、
利用者様より家族のメンタルフォローをどうすれば良いのかに戸惑いがあり、
私にとっての次の課題となりました。

メンタルが落ちるようなことを言ってはいけないという事は大前提として、
「痛みが取れて、おいしくご飯が食べられるようになりましたね」などの
ポジティブな声掛けもしながら、同時に変に期待させてもいけないなどの教えを貰い、
言葉選びが非常に難しいと思いました。

看護技術だけではなくコミュニケーション技術も訪問看護を行う上で、
とても大切なのだと気づかされました。
入職して半年が経過して思う事は日々学んでいく事の大切さを実感し、
大変ではありますがやりがいがとてもある仕事だと実感しています。

この半年間を振り返ってみると私にとって、
不安とやりがいの繰り返しの日常だったと思います。

④今の職場の仲間と連携について
単独訪問が増え、内容によって他事業者と共有したほうがいいのか、
往診に連絡するべきなのか分からず判断に迷う場面も多いですが、
先輩に電話相談したり写真を共有してアドバイスをもらうなどフォローしてもらい、
落ち着いて対応することができています。

また、ミロクは年齢や職種などの隔たりがなく仲がいいので職場の雰囲気が良く、
どんなに些細な悩みでも相談にのってくれるのでストレスなく仕事ができます。

⑤1年後の自分への目標
日々の訪問だけでなく、
利用者さんの病状・生活にあった看護や介護サービスを提案できるようになりたいです。
そのためには、まず2つの目標を1年以内に達成できるようにします。

①初回訪問や契約書の説明ができるようになる

➁担当者会議に一人で参加できるようになる

すべてを完璧にサポートできるスーパー看護師になるにはまだまだ修行が必要ですが、
まずは利用者さんが気軽に相談できる、安心できる看護師になれたらいいな〜と思います。

関連記事