看護師チーム

石塚看護師のフットケア

フットケアとは、疾患も含めてトータルでみていくケアです。
在宅では、巻き爪・肥厚爪・白癬(水虫)・胼胝(タコ)・鶏眼(ウオノメ)など足に関するトラブルを持っていながらも、
通院が難しくやむを得ず放置してしまってるとの声を少なからず聞くことがあります。
疾患によっては、足のトラブルがさらなるトラブルを招くリスクがあるため注意が必要です。
悪化する前の早期発見・早期介入が望まれます。

足も爪も十人十色です。時には試行錯誤して、今でもたくさんの気づきや学びがあります。
まさに現場百遍です。
しっかりアセスメントしたうえで、その方に合ったケアをさせていただきたいと思っています。

例えば、胼胝(タコ)は足を地面の衝撃から守る役割もあるため、
どのくらい削るかは歩き方や姿勢を確認しアセスメントした後、削ります。

糖尿病や虚血性疾患(※1)がある場合は、
爪白癬などの細菌が小さな傷からでも感染してしまうと、
蜂窩織炎(※2)になるリスクが高く悪化すると切断に至ることもあります。

爪白癬がある場合は、ゾンデや電動ヤスリで細菌の温床となる爪周りの不要な角質を除去し清潔にすることで感染リスクを軽減させることができます。

また、爪の表面を削ることで白癬(※3)の治療薬を浸透させやすくします。

正しい知識と技術を学んでから提供したいという想いがあり
医療フットケアスペシャリスト」という資格を取得しています。
医療フットケアスペシャリストとは、日本トータルフットマネジメント協会の認定資格です。

糖尿病・がん・脳血管疾患等の生活習慣病、血流障害・神経障害を引き起こす疾患、
足に創傷形成をする要因、認知症などの認知機能障害などによる足病変やそのリスクに対して、
根拠を持ってアセスメントし、
患者さんに応じたフットケアを実践するスペシャリストです。
(参考引用:足の専門校SCHOOL OF PEDIホームページ)

訪問看護としてのフットケア介入では、主治医の訪問看護指示書が必要となりますが、
ミロク訪問看護ステーションではケアマネジャー様向けに指示書の代行依頼も行っております。
ご利用者様で足爪などのトラブルでお困りの際は、お気軽にご相談ください。

また、ミロク訪問看護ステーションと併設されている「369製作所」では、インソールの製作も行っております。
インソールも含めた日々の足づくりが大切です。

ご興味がある方は、是非お問い合わせください。

(参考、引用)

369製作所 インスタグラム
https://www.instagram.com/369factory/?hl=af

日本トータルフットマネジメント協会

医療フットケアスペシャリストのご紹介

足の専門校SCHOOL OF PEDI

https://school.pedicare.jp/course/footcare_specialist/

〈用語〉
※1:虚血性疾患(きょけつせいしっかん)/心臓の筋肉(心筋)に血液を送る冠動脈が狭くなったり、
閉じたりすることによって、心筋に酸素や栄養が十分に行き渡らなくなり、心臓に障害が起こる疾患の総称
※2:蜂窩織炎(ほうかしきえん)/皮膚の深い部分に生じる細菌感染症
※3:白癬(はくせん)/白癬菌というカビの一種が皮膚に感染して起こる感染症

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